地元特産品の”泉州野菜”で経営危機から脱出! 「いずみピクルス」のブランド戦略
食品以外にも展開拡大 クラウドファンディングで新会社を設立

自社農園では泉州野菜の水なすと玉ねぎに加えて、ハーブ栽培にも力を入れ、ドレッシングや「アロマコーディアル」の原料とするだけでなく、エッセンシャルオイル、バスソルト、せっけんといった食品以外の分野での商品展開も視野に入れる。また西出氏は「いずみピクルス」とは別軸で、裏表前後がなく、誰でも簡単に着脱できるユニバーサルデザインの肌着を考案し、クラウドファンディングで資金を集めて事業化。HONESTIES(オネスティーズ)という会社を立ち上げた。
地場産業に携わる中で経営危機に見舞われながら、地元特産品を活かして新しい事業を創造。地域の農業にも脚光を当て、サステナブルな取り組みにも力を入れている。HONESTIESの商品も、かつては繊維産業が盛んだった泉州地域と親和性が高い印象を受ける。地域おこしを事業コンセプトにしているように感じるが、西出氏によると、それが最優先順位ではないという。

「まずはアイデアを考えて、新しい商品やサービスを生み出すことが一番の喜び。それが人の役に立ち、喜ばれて、みんなの笑顔をつくれればいいし、結果として地域社会への貢献につながればなによりだと思う」(西出氏)
NSWとHONESTIESの2社を同時に舵取りしながらも、「やりたいことのリストはどんどん溜まっていく」と西出氏。その中心には常にアイデアがある。次はどのような事業を生み出すつもりだろうか。





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