Jフロント、パルコへのTOB終了、パルコは上場廃止へ
J.フロントリテイリングは2月17日、パルコに対するTOB(株式公開買い付け)を終了した。Jフロントは連結子会社であるパルコの完全子会社化を目指して2019年12月27日からTOBを開始していた。
1株当たり1850円で、約3191万株を買い付け、議決権ベースでの株式保有比率はTOB前の約65%から96.43%に高まった。取得額は約590億円。パルコは上場廃止となる見通し。
Jフロントは12年3月にパルコの株式の約33%を取得して持分法適用会社とした後、同年8月に約65%まで追加取得して連結子会社化した。今後は大丸松坂屋百貨店とパルコが連携した商業施設の開発や共同販促などによって、都市部での収益拡大を目指す。大丸松坂屋百貨店の不動産事業はパルコに移管し、グループ資源の集約化と商業施設管理・開発機能の一元化を図る。