ゴンチャ、タピオカブーム終焉でも、店数を増やし続けられる納得の理由
顧客を惹きつける「おいしさ」「楽しさ」
商品力もものを言っている。ゴンチャのお茶はストローを指す瞬間から、トッピングの食感、クリーミーなミルクフォーム、お茶の旨味と香りまで、「すべてがまとまるよう計算して設計されている」と角田氏。この一体感が、「おいしく、楽しい」体験として客を惹きつけているのだという。加えて角田氏は、「ゴンチャのファンの中心である10代、20代の女性にとっては、ストレスがないことも重要だ」と指摘する。甘さの増減や氷の量など、「すべてがカスタマイズで思い通りにできる」ことが喜ばれているのだ。
ちなみに、商品の中でも特に人気なのは、一年に9~12種類が登場する季節限定商品だ。旬の果実を主役に、幅広い層が楽しめるよう工夫が凝らされている。Xなどのソーシャルメディアでゴンチャについて語られる際、最も多いのが季節限定商品だそうで、その数が多ければ多いほど、来店数も増えるのだとか。開発は本国台湾ではなく日本チームで行われており、魅力ある商品づくりが命題となっている。