週刊コンビニエンスストアニュース ミニストップ、既存店の改装効果が見えはじめる
7月末の国内の店舗数1855店、ベトナム179店、加えて無人コンビニ1240拠点を展開するミニストップ。7月度の営業概況から、回復の兆しがみえてきた。CVS商品の既存店日販は対前年比0.2%増、店内加工FFの既存店日販は同11.6%増で、2部門を合わせた既存店日販は同2.1%増となった。CVS商品やFF商品に新商品を次々と投入し、節約志向に応えて価格を抑え、セール商品もラインアップ。また、ミニストップアプリは累計ダウンロード件数が200万件を突破した。デリバリーサービスでは、取扱時間の24時間拡大を700店に広げ、過去最高の月商を達成。7月は7店舗で改装を実施し、今年度7月末までの改装店は累計46店舗となった。改装についても今年度は積極的に実施する見込みだ。(8月13日~19日までのニュースをまとめました)
CVSチェーンの7月営業概況
客数・客単価の改善でミニストップが好調
既存店売上はセブン・イレブンを除いて5チェーンが前年をクリア。伸び率が大きかったのはローソンの対前年同月比3.0%増で、スリーエフとポプラも同2.7%増と健闘した。ポプラは客数で同3.5%増となり、客単価ではファミリーマートが同1.6%増。全店売上ではミニストップがこれまでの伸び悩みから同2.2%増となり、8月以降が注目される。ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、ポプラの7月の営業概況については、以下のとおり。
<7月の概況>
全店売上 |
既存店 |
|||
売上 |
客数 |
客単価 |
||
セブン・イレブン |
0.2% |
△0.6% |
△0.4% |
△0.2% |
ファミリーマート |
0.0% |
1.6% |
0.0% |
1.6% |
ローソン |
1.0% |
3.0% |
2.1% |
0.9% |
スリーエフ |
1.2% |
2.7% |
1.3% |
1.3% |
ミニストップ |
2.2% |
2.1% |
1.8% |
0.3% |
ポプラ |
△2.2% |
2.7% |
3.5% |
△0.8% |
ファミリーマート
既存店売上は35ケ月連続で前年超え
既存店売上(日商)、客単価は前年を上回り、既存店売上は35ケ月連続で前年超えを達成。おむすびやパン、フライヤーが継続して好調。さらに、売上の一部を震災支援金として寄付した「北陸旨いモン巡り」フェアや、「ハワイのおいしさ大集合」フェアでの弁当などの商品が好調で売上を牽引した。また、オリジナル商品のファミマルを中心とした菓子や、音楽フェスとコラボしたPB衣料「コンビニエンスウェア」などの日用品も好調で、前年を上回る実績となった。
ローソン
既存店の売上・客数・客単価は前年をクリア
チケット・ギフトカードなどを除く国内事業の実績は、既存店売上、客数、客単価とも前年をクリア。販売状況については、米飯がハピとく祭の施策が奏功し、おにぎりの販売や老舗中華店とコラボした弁当が好調だった。デリカでは、「振っておいしいパスタサラダ」などを中心にサラダの販売が好調に推移した。カウンターファストフードは、からあげクンやマチカフェ、ベーカリーは惣菜パンや菓子パンの定番商品が、玩具ではエンタメくじやトレーディングカードゲームが好調だった。なお、7月の既存店売上の対前年同月比3.0%増は、たばこ販売が同0.5%程度押し上げた。
ポプラ
既存店売上は28ケ月連続前年クリア
7月は暑い日が続いたことで全体的に売上が好調で、既存店売上(日商)は28カ月連続で前年を超えた。米飯系では、おむすびの売上が伸長。直巻系おむすび商品が特に好調に推移した。また、飲料やアイスの売上が伸長し、菓子類はガム、グミなどが引き続き好調。キャンディは、熱中症対策商品と新商品の売上効果でカテゴリー全体が前年を大きく上回った。非食品系では、コロナ患者増加の影響を受け、マスクの売上も増加した。