東急、体験型NFT 100セットが即完売!デジタルとリアルな渋谷をつなぐ構想とは
3人集まると「有名ピザ店のピザ1枚無料」
実際に、「Shibuya Q DAO」では何ができて、どのような楽しみがあるのだろうか。
購入した段階のNFTは、渋谷にゆかりのあるアーティストが描いた、バケツを被った茶色い熊のアート(Bucket Bear)作品だ。「たまごっちを育てるように、デジタルペットを育てるというゲーム要素も楽しんでもらいたい」と天野氏が話すように、イベントやプロジェクトに参加するごとに、Bucket Bearのデザインが変化、進化していく。
このNFTが「Shibuya Q DAO」の参加証としての役割を果たし、DAOメンバー限定のイベントなどに参加できるほか、NFTと商品が交換できたり、NFTを提示することでさまざまな特典が受けたりできるようになる。最大の目玉となるのが、「ワンスライス NFT」だ。
「渋谷の特定店舗やスポットに設置されたQRコードを読み込むと、ピザ1切れが描かれたピクセルアートのNFTがもらえる。このピザ1切れのNFTを持った人が3人以上集まると、渋谷区内に2店舗ある人気ピザショップ PIZZANISTA! のピザが無料で食べられるという特典を用意している」(天野氏)
ポイントは、「3人以上」集まる必要がある点だ。ここに、「エンタテイメントシティSHIBUYA」をビジョンに掲げる同社の狙いがある。
天野氏は「ワンスライスNFTには、『Shibuya Q DAO』のコミュニティメンバー同士が交流して仲良くなるきっかけにしてほしい、という願いを込めている。一人で食べるだけでは何も生まれないし、かといって初対面で2人きりというのも少し気まずい。最低3人で集まってもらい、美味しいピザを食べながら新たな交流の場としてもらいたい」
そのほか、渋谷の街にちなんだ謎解きをARで楽しめたり、渋谷区内の落書き消去活動に参加するとNFTアイテムを獲得できたり、カフェでドリンクサービスを受けとれるといったさまざまな特典が用意されている。