オーケー二宮涼太郎社長が語る 関西進出控える2024年への想い
兵庫・神戸を含む東側で
店舗網を拡大へ
──関西進出も控える、24年の展望をお聞かせください。
二宮 24年も多くの出店予定があり、23年に続き、開業する店舗数は2ケタに上る計画です。なかでも24年は関西1号店を東大阪市高井田にオープンする予定です。25年にも何店舗かを関西で出店できる見込みです。出店エリアについては、大阪府と、兵庫県の神戸エリアを含む東側で店舗網を広げていきたいと考えています。
関西には、長く地域で愛される個性豊かなプレイヤーが数多くいらっしゃいます。そうしたなかで負けないように、当社も関西のお客さまのご要望にお応えし、売場の魅力を高めていきます。
──21年10月に始動し、「最低注文金額1万円」という価格設定で注目を集めたネットスーパーの導入店も、約20店まで広がってきました。
二宮 ネットスーパーの利用は順調に推移しています。「最低注文金額1万円」という価格設定も、お客さまの理解を得られてきたと感じています。今後も導入店舗数は増やしていきますが、まずは導入店の利用件数をより増やすべく、お客さまの満足度を高められるようにオペレーションを磨き、サービスの品質を高めていきたいと考えています。
銀座店のような飲食店の多いエリアでは、まずは店のオペレーションをしっかり回すことを優先しつつ、将来的には近隣の飲食店に商品を届けるニーズにも応えていけたらと考えています。
冷凍商品の
物流も自前化へ
──24年は、「物流の2024年問題」が食品小売業に大きな影響を与えそうです。オーケーではどのような物流施策を進めますか。
二宮 2024年問題によって、他社とのドライバーの争奪戦も想定されます。そうしたなかオーケーは24年、冷凍商品の物流を自前化する予定です。
以前から常温商品の物流は自社で手掛けてきました。これからは冷凍商品も同様に、既存の物流資源を活用しながら、お店のオペレーションなども併せて、自社でサプライチェーンの全体最適化を図っていきます。そしてその新たな物流体制を生かした冷凍商品の開発にも挑戦していきたいと考えています。
──競争が激化するなかどのような店づくりを進めていきますか。
二宮 やはり業界の競合他社さんの業績を見ても、価格訴求を強めている企業が全体的に好調だと思います。そうしたなかオーケーは引き続き、「高品質・Everyday Low Price」を追求します。絶対額で安いものばかりを販売するのではなく、品質に対して割安感のある商品を提供し、商品にこだわりのあるお客さまにも満足していただける品揃えを提供していきます。そうすることで、すべてのお客さまにご来店いただける店をめざしていきたいと考えています。