ライフ岩崎社長新春インタビュー、今期はあの業態が首都圏に!?

小野貴之(ダイヤモンド・チェーンストア編集部)
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「ビオラル」の展開にアクセル

 2020年も引き続き出店していく。来期(21年2月期)の出店は、2~3年前から仕込んでいるものなので、これまでと比べるとペースは落ちるかもしれない。だが、首都圏でも近畿圏でも、出店の手は緩めない方針だ。

 チャレンジという観点では、「オーガニック」「ローカル」をキーワードとしたフォーマットである「BIO-RAL(ビオラル)」の2号店を首都圏に出店する。大阪府に出店したビオラル1号店は、オープンから4年目を迎えた。収支的にはまだ赤字だが、売上高は伸びている。生鮮食品が厳しいといった課題も見えてきており、品揃えの見直しを進めているところだ。コアなファンがいるので、ここは強化していきたい。

 新店ではないが、「ビオラルコーナー」というかたちで、首都圏でもすでにビオラル商品を販売している。19年2月に新規出店した「桜新町店」(東京都世田谷区)のほか、「渋谷東店」(東京都渋谷区)など直近の首都圏における改装店でも導入した。首都圏に2号店を出すことで、ビオラルの展開を加速させていきたい。

ネットスーパーは「密度」を重視!

 ネットスーパーにも、引き続き取り組んでいく。19年は拡大ではなく、“密度”を濃くすることに力を入れた。当社では現在、約60店舗でネットスーパーを展開しているが、黒字店舗は徐々に増えており、現在20店舗近くが黒字化している。20年も、新店でのネットスーパー開始はあるものの、ネットスーパー未導入店への拡大というよりは、既存サービスを充実させたいと考えている。

 同時にアマゾンさんとの取り組みも進めていく。19年9月にスタートしたプライム・ナウは非常に好調で、最初の1カ月で半年後くらいを想定していた件数のオーダーを受けた。品揃えで課題などはあるものの、デリバリー含めオペレーションは順調だ。現在は東京都練馬区の1店舗のみで実施しているが、20年のできるだけ早い段階で、東京都23区、そして大阪府でも展開していけるように、アマゾンさんと話し合いを進めている。

 20年は年度末で中計の折返しを迎え、後半の2年が始まる。前半の2年では、かつてないスピードで色々なことを変化させ、壊し、つくり直してきた。そうした結果、幹部の意識がだいぶ変わってきたと手応えを感じている、具体的なことはまだ公表できないが、来年の計画も早い段階で決めることができた。

 20年はライフにとって“勝負の年”になる。そのための準備もできてきた。20年はいっそうの「ライフらしさ」を全社員一丸となって伝えていきたい。(談・文責 編集部) 

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