「エンターテインメント・リテイラーをめざす」ジョイフル本田の細谷武俊新社長はどのような人物か?
就任初日に
組織変更を実施
社外取締役としてジョイフル本田に入ったときから、組織の壁があり、硬直化していると感じていた。そこで社長就任と同日付けの組織変更を発表した。商品部はハード、ソフト、ガーデン・ペットという3部門から、ハードとソフトの2部門に変更。営業は、それまでの3つの統括エリアを廃止し、全15エリアを一括で管理できるようにした。これにより、意思決定を迅速化し、改革をスピードアップさせる。
商販合一に取り組むため、商品企画部も新設した。本部のMD(マーチャンダイジング)機能を強化し、52週の販促を推進する。販売については、トップダウンとボトムアップを融合させ、私がプロジェクトマネージャーとして、拠点戦略を再構築する。
これらの取り組みにより、KPIとしては、買い上げ点数と一品単価の上昇に力点を置く。客単価を高めることで、客数減を補う。
ホームセンター業界はかなり同質化が進んでいる。私の仕事は、「ジョイフル本田」という業態をつくること。リアル店舗のおもしろさを徹底追及し、世界ナンバーワンの「エンターテインメント・リテイラー」をめざしていく。