シックスパッドメーカーのグループ会社、ラストワンマイルつなぐEVが大企業に導入される理由
ブレイズは、美容器具の「ReFa(リファ)」や健康器具「SIXPAD(シックスパッド)」などのヒット商品を生み出しているMTGのグループ会社。1996年にスタートしたMTGの祖業である中古車販売事業を継承する形で、2002年に設立された。
EV事業に進出したきっかけは、軽自動車をキャンピングカーに仕立てるキットを開発・販売する新事業を展開する中から生まれた。軽キャンピングカーの顧客から、「キャンプに出かけて行った先で、移動に使える乗り物が欲しい」という要望が寄せられたのだ。「代表の市川が、『キャンプで行く先は自然豊かな場所。であれば、環境にやさしいEVはどうだろう』と考え、折り畳み式の電動バイクを企画・開発し、販売することにした。当時はEVを販売している会社はほとんどなく、珍しかった」(井上氏)
その後、さまざまなニーズに応えて、小型四輪駆動車の『ネクスト クルーザー』、レトロタイプの『E Vクラッシック』、三輪バギータイプの『EVトライク』など全6車種をラインナップ。販売数は右肩上がりで、ここ数年で倍近くに伸びている。
開発は、親会社MTGのノウハウを生かしたファブレス体制で、企画、コンセプト開発を自社で行い、製造はパートナー企業に委託している。