オンライン飲み会で活躍「nonpi foodbox™」アフターコロナも業績伸長の理由とは

2022/09/13 05:54
    久保佳那
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    アフターコロナでも、増え続けているのが50名以上のオーダー

    取締役副社長
    取締役副社長の上形秀一郎氏

     外出自粛が緩和され、飲食店に行く機会が増えた人も多いだろう。オンライン飲み会の減少と共に、nonpi foodbox™の需要も減るのではないか。

     「20202021年ほどの高い成長率ではないものの、今も順調に注文を獲得している。その理由は、50名を超える大規模な飲み会やイベントは、今もオンラインで行われているからだ。世の中が落ち着いてきても、Beforeコロナにすべて戻るわけではなく、社会は進化している」(上形氏)

     大人数のオーダーの例として、全国に支社を持つ企業が挙げられる。これまで支社間のコミュニケーションに出張費をかけてきたが、オンラインでも開催できることに気づいた企業が多いのだという。このニーズは今後も続くと、上形氏は予測している。

     特に注文が多いのは、企業が懇親会の費用上限とする5,000円に近い価格帯で、参加者の平均が10名以上のオーダーとのこと。幹事からは、「nonpi foodbox™は便利で手軽でおいしい」という評価で、ほかのサービスを利用しても戻ってくることも多い。

     「リピートのお客様が多いため、メニューは定期的に変え、ハロウィンやクリスマスなどの限定メニューも用意している。サービスをご利用いただいた方が、TwitterInstagramなどのSNSで感想をのせてくれることもある」(上形氏)

     また、foodbox事業を始めてみて、想定外のオーダーもあった。

     「1000人、2000人規模のオーダーをいただいたことには驚いた。全国規模の会合など、以前はホテルの立食パーティーで行われていたイベントが、オンラインで行われるようになっている。オンラインでの採用面談後の会食などに利用されることもある」(上形氏)

     さらに、これまで対面での飲み会に参加しにくかった人から「オンライン飲み会なら参加しやすい」という声もあがっている。例えば、子育て世代、脚が悪くて参加できなかった方、酒の席にいるのが嫌だった方などだ。

     「5000社以上にご利用いただいているが、認知の獲得はまだまだこれから。さらに多くの企業に体験していただきたいと思っている。食事しながらのコミュニケーションは人間らしい幸せであり、コロナ禍でそういった場を作りたいという想いで始めたサービスだが、ビジネスとしてはこれからが正念場。オフラインを含めたさまざまな選択肢から選んでもらえる価値を、これからも提供し続けていきたい。また、日本の食は世界に通用する産業なので、グローバル展開も視野に入れていきたい」(同)

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