受注から完成まで5分以内! ローソンが実験するゴーストレストラン事業をレポート
外食チェーンとも手を組み
約20ブランドの出店めざす
しかし、コロナ禍で消費者が外食を控えるなか、多くの飲食店がデリバリーサービスに乗り出している。激しい競争下でローソンはいかに戦っていくのか。
まずは、提供メニューの拡大だ。今回の実験では、デリバリー事業者のプラットフォーム上に「ローソン飯田橋三丁目店」とは別に、「NY飯!チキンオーバーライス飯田橋三丁目店」という屋号で出店。ニューヨークの屋台飯として話題を集めている「チキンオーバーライス」を中心としたメニューを提供している。
今後はデリバリーの人気傾向を参考にしながら、中華やカレーなど提供するメニューを広げ、さらに外食チェーン店のメニューも取り入れながら、将来的には20ほどの屋号を展開したいという。魅力的な幅広いメニューを提供することで利用を取り込むほか、飲食店が少ない地域でレストランの代わりに利用される存在をめざすという。
もう1つ、ローソンが強みとして打ち出すのが、品揃えだ。「NY飯!チキンオーバーライス飯田橋三丁目店」では、6種類のチキンオーバーライスや、フライドポテト、鶏のから揚げなどのサイドメニュー4品目のほか、ローソン店舗で扱うペットボトル飲料や酒類、菓子、日用品なども扱い、全体で約60品目を販売する。このようにさまざまな商品を合わせて購入できる利便性を提供することで差別化を図っていきたい考えだ。