受注から完成まで5分以内! ローソンが実験するゴーストレストラン事業をレポート

2022/02/04 05:55
    大宮 弓絵 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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    外食チェーンとも手を組み
    約20ブランドの出店めざす

     しかし、コロナ禍で消費者が外食を控えるなか、多くの飲食店がデリバリーサービスに乗り出している。激しい競争下でローソンはいかに戦っていくのか。

     まずは、提供メニューの拡大だ。今回の実験では、デリバリー事業者のプラットフォーム上に「ローソン飯田橋三丁目店」とは別に、「NY飯!チキンオーバーライス飯田橋三丁目店」という屋号で出店。ニューヨークの屋台飯として話題を集めている「チキンオーバーライス」を中心としたメニューを提供している。

    「NY飯!チキンオーバーライス飯田橋三丁目店」という屋号で出店
    ゴーストレストラン事業では、デリバリープラットフォームに「NY飯!チキンオーバーライス飯田橋三丁目店」という屋号で出店している

     今後はデリバリーの人気傾向を参考にしながら、中華やカレーなど提供するメニューを広げ、さらに外食チェーン店のメニューも取り入れながら、将来的には20ほどの屋号を展開したいという。魅力的な幅広いメニューを提供することで利用を取り込むほか、飲食店が少ない地域でレストランの代わりに利用される存在をめざすという。

     もう1つ、ローソンが強みとして打ち出すのが、品揃えだ。「NY飯!チキンオーバーライス飯田橋三丁目店」では、6種類のチキンオーバーライスや、フライドポテト、鶏のから揚げなどのサイドメニュー4品目のほか、ローソン店舗で扱うペットボトル飲料や酒類、菓子、日用品なども扱い、全体で約60品目を販売する。このようにさまざまな商品を合わせて購入できる利便性を提供することで差別化を図っていきたい考えだ。

    6種類のチキンオーバーライス
    メーンの商品として販売する6種類のチキンオーバーライス
    6種類のチキンオーバーライスや、フライドポテト、鶏のから揚げなどのサイドメニュー4品目のほか、ローソン店舗で扱うペットボトル飲料や酒類、菓子、日用品なども扱い、全体で約60品目を扱う。
    ローソン店舗で扱うペットボトル飲料や酒類、菓子、日用品なども扱い、全体で約60品目を販売する

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    記事執筆者

    大宮 弓絵 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

    1986年生まれ。福井県芦原温泉出身。同志社女子大学卒業後、東海地方のケーブルテレビ局でキャスターとして勤務。その後、『ダイヤモンド・チェーンストア』の編集記者に転身。

    最近の担当特集は、コンビニ、生協・食品EC、物流など。ウェビナーや業界イベントの司会、コーディネーターも務める。2022年より食品小売業界の優れたサステナビリティ施策を表彰する「サステナブル・リテイリング表彰」を立ち上げるなど、情報を通じて業界の活性化に貢献することをめざす。グロービス経営大学院 経営学修士

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