ヤオコー旗艦店内にも! 無印良品のSM隣接出店の効果は?

松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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日常商品の訴求で客数・客単価アップを図る

 注目したいのが、既存店の客数と客単価だ。客単価は同6.1%減である一方、客数は同1.6%増と伸びている。良品計画は日常的に無印良品を利用してもらうため、靴下や下着、タオル、洗濯用品・掃除用品など、普段の生活に必要な基本商品群の品揃えを拡充している。この施策が消費者にも徐々に浸透しつつあり、日常的に無印良品を訪れる人が増えているとのことだ。

良品計画は生活に必要な基本商品の拡充を進めている
良品計画は生活に必要な基本商品の拡充を進めている(写真は2020年10月に撮影)

 堂前社長は「こうした商品群はお客さまに支持されてはいるが、価格が低いため必然的に客単価も下がることになる」としながら、「今後もこういった商品を使っていただくため、カレーなど他の商品を買いに来た人にも伝わるように売場で訴求しなくてはならない」と、客数・客単価はまだまだ伸びる余地があることを示した。

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記事執筆者

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

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