夢告の意味合い
親鸞聖人の有名な逸話に「(救世観音の)夢告」というものがある。
いくべき道に悩んだ親鸞聖人は、聖徳太子が建立した六角堂に参籠して、悶絶する。すると95日目の朝に、夢の中で解決策が思い浮かんだというものだ。
ここからの教訓を私なりに導きだすなら、ある問題について四六時中考えていれば、解決策は必ず浮かんでくるということがひとつ。
もうひとつは、何かに思い悩んだら、一度立ち止まって考えるべき、ということだ。
今の世の中は、混沌とした状況が至るところにあり、私たちはややもすると、泥縄式に弥縫策を繰り返しがちだ。
だが、こうした時代は、動き始める前に、多少時間はかかるにせよ、事象を整理し、問題点を抽出し、時間をかけて方針(=いくべき道)を決めることも大事だ。
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