「フローズン・アワード2013」決定する!
日本アクセス(東京都/田中茂治社長)が主催する「フローズン・アワード2013」の大賞が決定した。
フローズン・アワードは、冷凍食品市場の活性化を企図し、①消費者投票、②全国の食品スーパーのバイヤー投票、③食のプロ、マスコミ関係者による投票の3段階を経て、最強の「冷凍食品」「アイスクリーム」を決めるというもの。今年が第1回目となる。
エントリー企業は、冷凍食品22社、アイスクリーム13社の合計33社(重複あり)。エントリー商品数は、冷凍食品では、「おかず部門」39品、「米飯部門」25品、「麺部門」20品、「スナック部門」33品。アイスクリームでは、「カップ部門」30品、「ハンディ部門」27品。「マルチ部門」36品の合計210品に上った。
周知の通り、近年、冷凍食品は改めて注目されている。
一番の理由は、冷凍技術や解凍技術、レシピの発達により、一段とおいしくなったこと。高齢化社会の到来、限界集落などフードデザート(食の砂漠)地域の増加によって、簡単に調理できる保存食として見直されていることも理由のひとつだ。3つめは、流通業者にとって、いまのところは安売り傾向が強いために利益商材とは言えないものの、廃棄が少なく、生鮮食品との比較では商品管理をしやすいこと。地球人口の増加による食糧危機対策としての側面もある。
それゆえに、消費者の注目度は高く、インターネットを通じた消費者投票は当初の予定10万人の2倍超となる25万9725人に達した。
さて、栄えある「冷凍食品大賞」に選ばれたのは、「マ・マー弾む生パスタ クリーミーボロネーゼ フェットチーネ」(日清フーズ〈東京都/岩崎浩一社長〉)。「アイスクリーム大賞」は「クリスピーサンド チョコレートクッキー&クリーム」(ハーゲンダッツジャパン〈東京都/馬瀬紀夫社長〉)だ。
ナショナルブランドメーカーは、日進月歩で冷凍食品の開発に当たっており、確かに食べてみれば、上記2品には革新的なおいしさがあると言える。
ぜひ、試してみていただきたい。
また、とくにこの数年は、ナショナルブランドのみならず、イオン(千葉県/岡田元也社長)グループの「トップバリュ レディミール」やセブン&アイ・ホールディングス(東京都/村田紀敏社長)グループ、ヤオコー(埼玉県/川野真澄社長)など消費者起点の秀逸なプライベートブランド商品も続々と開発されており、市場はさらに活性化していくものと見られ、次にどんな商品が出てくるのかも大変興味深い。
なお、来年も同時期に、第2回大会が開かれる予定だ。
千田直哉の続・気づきのヒント の新着記事
-
2024/09/02
魅力的な売場…抽象的な誉め言葉の意味を明確化するために必要なこととは -
2024/08/02
日本酒類販売社長が語る、2023年の酒類食品流通業界振り返り -
2024/07/03
「何にでも感激する経営者」の会社が業績が良い“意外な”理由 -
2024/06/07
経費率16%なのに?ローコスト経営企業が敗れ去るカラクリとは -
2024/05/23
キットカットをナンバーワンにしたマーケター「アイデアより大事なこと」とは -
2024/04/15
スーパーマーケット業界のゲームチェンジャー、オーケー創業者・飯田勧氏の経営哲学とは