外人リーダー
小売業界も国際競争の時代に突入している。すでに、アマゾン、イケア、コストコ、ウォルマート、メトロなどのグローバルリテーラーが日本で成功を収め、さらに参入企業は増えそうな情勢だ。
国際競争ということで一歩先を行っているのは、今年、Jリーグ創設20周年を迎えた日本のサッカー界である。
外人として初めて日本代表監督に就いたのは、「ドーハの悲劇」で有名なハンス・オフト(1992~1993:出身オランダ)。その後、ロベルト・ファルカン(1994:同ブラジル)、フィリップ・トルシエ(1998~2002:同フランス)、ジーコ(2002~2006:同ブラジル)、イビチャ・オシム(2006~2007:同ボスニア・ヘルツェゴビナ)、アルベルト・ザッケローニ(2010~:同イタリア)と続く。
この間、日本人監督は、加茂周(1994~1997)、岡田武史(1997~1998、2007~2010)の2人だけ。国際競争時代の指導者は、海外も視野に入れて選ぶべきであることを如実に物語っている。
“ドメスティック”と称される日本の小売業界でも、随分と日本以外の国籍を持つリーダーが生まれ、大活躍しているけれども、サッカー界のダイナミックさとの比較で言えばまだまだだ。
「まさかこの人が?」と言われるような凄腕外人経営者の登場も待たれるところ。もちろん、外人なら誰でもよい訳ではなく、まずありきなのは能力であることも忘れてはいけない(笑)。
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