株式時価総額で括ってみると

2013/01/30 00:00
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『チェーンストアエイジ』誌は、毎年10月15日号で世界の小売業売上高ランキングを発表している。2012年10月15日号に掲載した最新ランキングを記すと――

 

 1位 ウォルマート(米)、2位 カルフール(仏)、3位 テスコ(英)、4位 メトロ(独)、5位 クローガー(米)、6位 シュヴァルツ(独)、7位 コストコ(米)、8位 ホーム・デポ(米)、9位 ウォルグリーン(米)、10位 アルディ(独)となる。

 この結果に、「あまり意味がないですね」とある証券アナリストからつれない反応を頂戴した。彼の主張は、「企業を売上規模の切り口で見てもその強さは分からない。むしろ利益額や利益率のランキングが知りたい」ということだった。

 彼が言っているのは、もっともなことだ。また、以前からさまざまなところからも指摘されているので、グーの音も出ない。

 

 「でもね、企業の本当の価値を見るなら、やっぱり株式時価総額ですよ。投資家が自分の資金を賭けて価格を決めている訳ですから…」とアナリストはさらに続けた。

 よーし、分かった。その考えに沿って、世界の小売業ランキングを株式時価総額で括って並べてみようじゃないか。

 

 1位 ウォルマート(米)、2位 アマゾン・ドット・コム(米)、3位 ホーム・デポ(米)、4位 インディテックス〈ザラ〉(西)、5位 CVSケアマーク(米)、6位 ヘネス&マウリッツ〈H&M〉(瑞)、7位 コストコ(米)、8位 ロウズ(米)、9位 テスコ(英)、10位 ターゲット(米)と大きく顔ぶれが変わる。

 なるほど!証券アナリストのあなたの言うとおり!

 アマゾン・ドット・コムが2位にランクインしていることでも良くわかる。

 企業の強さを計る切り口は数多あり、株式時価総額はギャンブルのオッズに似たところもなくはないけれども、なかなかの指標であることが分かる。
 

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