もう日常に戻っている

2011/07/23 08:29

　東日本大震災以来、変化があった私の生活がもとに戻り始めた。

　ジョギング、外飲みを再開し、増えていた酒量も元に戻り、外出時間が長くなり、洋服も購入するようになった。4月16日のBLOGで書いた生活の変化は一部を除くと以前の日常になった。

　書斎の机上を見ると、閉めた上にクッションを置いていたノートパソコンの蓋は開いたまま、本棚の上にはガラクタの数々が戻っている。避難用にこしらえたリュックサックも紐を解き、少し余分に買ってあったレトルトのカレーやごはんなどの保存食も食べてしまった。

　6月7日のBLOGでは、大震災の風化を止めなければいけないと寺田寅彦の『津波と人間』を引用して警鐘を鳴らしてみた。

　だが、見つめ直せば、私の中では大震災の風化が始まっている。

　一個人においてさえ、こんな体たらくなのだから、次の大震災が来るまで用心深く、備えるということは本当に難しいことだ。

　そして、こんな風に生活が普通に戻ると、ダメな歴史が繰り返されることにつながる。