NO RETREAT,NO SURRENDER

2011/03/27 06:37
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 昨日のBLOGでも触れたように、福島第一原子力発電所の問題を端緒にして、在留外国人を中心に日本からの逃避行が続いている。

 まあ、明日をも知れぬ日本列島だから、100%、身体の安全を考えるのならば仕方ない。 

 

 しかし、本当は、100%安全な場所なんて世界中のどこにもない。

 作家の宮本輝さんが『優駿』のなかで、次に近いようなことを書いていた。

 「キャンセル待ちしてやっと宿泊できたホテルが火事になったり、逆に1分差で乗り遅れた航空機が墜落したり…」。

 結局、人生なんて自分の思い通りにはならないものなのである。

 

 私の住む東京都は、福島第一原子力発電所から半径約250km。もし、「レベル7」のチェルノブイリと同じ惨事が起きたとするならば、「アウト」とシミュレーションされている地域だ。

 

 でも、私は逃げない。この地で自分の人生を貫くことを決めた。

 私はチェーンストアに勤務するみなさんの仕事に敬意を表しており、自分の仕事にも誇りを持っている。

 

 この同じ空の下、同じエリアでそれぞれの立場や役割に応じて毎日を闘っている。

 慌てふためくことなく、地に足をしっかりと下ろし、日常を普通に過ごす、すなわち自分の職責を全うすることが日本の復興につながる。

 

 だから、一人だけ背を向けて、簡単に逃げ出すわけにはいかない。

 

 それで破滅するならそれもよし、と達観し腹をくくれば、毎日はもっと楽しいものになる。

 

 3月25日には、サッカー日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督も再来日。「袖すり合うも多生の縁」を実践する男――。ありがたいものである。

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