マーチャントは、モノを運ぶだけでなく、文化・文明をつくり上げてきた
4月7日、23時32分に、震度6強と大きく長い地震がありました。
ニュース速報によれば、広範囲で停電が起こっている模様です。
このような余震は、いましばらく続くものと思われ、不安な毎日を強いられるかもしれませんが、安全無事を第一に行動しましょう。
以下は、本日のBLOGです。
この4月10日(日)。イオン(千葉県/岡田元也社長)グループは、幕張メッセ(千葉県)にて、26社、約650人の新入社員を集め、「イオン入社歓迎の集い」を開催する。東日本大震災から1カ月が経過――。岡田元也社長は何を語るのだろうか?
遡る16年前の1995年3月9日。ダイエーグループの1995年度4月合同入社式が東京郵便貯金会館(東京都)で1113人を集めて開かれた。
阪神大震災から約2カ月が経過――。それまで15年間続けてきた中内功会長兼社長(当時)からの英語による訓示は、「内容をきちっと新入社員に分かってほしい」との考えから、日本語で行われた。
中内さんは何を話したのだろうか? 以下に記したい。
「時は、あたかも天下大乱の兆しを見せている。この天下大乱は10年以上続くだろうと予想している。今年に入っては、阪神大震災が発生した。円高も1ドル50円くらいまで下がる可能性がある」
「ダイエーグループ自体も、この2月期の決算で265億円の赤字を計上する。震災を通じて、新しいダイエーをどう創っていくかという課題を、我々はしっかり受け止めなければならない」
「今年を復興3カ年計画のスタートの年と考えたい。新入社員の皆さんも主体性を持って、この復興3カ年計画に参加していただくことをお願いしたい。この国において、本当の意味のチェーンストアを確立しよう」
「我々ダイエーグループは、マーチャントとして、もう一度レーゾンデートルを考える必要がある。かつてのマーチャントは、シルクロードを歩き、大航海時代を経験してきた。単にモノを運ぶだけでなく、文化・文明をつくり上げてきた。我々もマーチャントとして、単に生活必需品を売って稼ぐだけでなく、この国における新しい文化、新しいモノの考え方をつくることに貢献することが大事である」
「日本社会の構造的転換が起きている。会社においても終身雇用・年功序列は過去の神話になり、実力の時代、プロフェッショナルの時代が始まった。何ができるかを問われる時代が来た。ダイエーグループも、プロフェッショナルの集団になることが必要である」
「生涯学習を今日から始めていただくことをお願いしたい。皆さま方一人ひとりが、創造性豊かで、自主・自己責任に基づく、世界の中の日本人として、一人前のプロフェッショナルに成長することをお願いしたい」
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