飛行機の優先搭乗制度に思う
飛行機には、優先搭乗制度というものがある。
大体、出発15分前の一般搭乗に先だって、
①妊婦や身体の不自由な人、小さな子供を抱える人などヘルプが必要な乗客
②フリクエントカスタマー(上顧客)
③(修学旅行などの団体客)後方の席に位置する人
の順番に、機内に案内されることになる。
その日の込み具合によってもずいぶん異なるが、①要ヘルプの乗客は5組程度、②フリクエントカスタマーは20人程度、③団体客は時々というような感じだ。
確かに①要ヘルプ客と③団体客は、必要であり大事な取り組みだ。
優先搭乗制度の存在を知らずに狭い機内をもみくちゃにされながら席を探す子連れ客を時折目にするが本当に気の毒に思う。団体客の場合は、いろいろな意味で一般客と分離してもらったほうがこちらとしてもありがたい。
しかしながら、②フリクエントカスタマーを先に通すという考え方は、よく分らない。
他の乗客よりも、多少早く席に着いたところで、満たされるのは彼、彼女のプライドだけであり、全体の時間効率も著しく悪くなるからだ。
また仮に、②フリクエントカスタマーが通路側のシートに位置している場合は、後から搭乗する窓際の席の乗客のために、1~2回は席を立たなければならなくなり、かえって面倒を強いることになっている。
フリクエントカスタマーを優先させるよりは、窓側の乗客を先に通す方が、みな気持ちよく乗られるし、なにより時間効率が良く、速やかな離陸につながる。
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