京都・烏丸御池エリアに佇む、ごま油メーカー直営ダイニング ゴマクロサロンの魅力とは
料理教室やワークショップを開催
しばらくして私の前に置かれた料理がこれ。どうです、いい感じでしょう。
早速いただきます。
スプーンでごはんとカレーを適量すくい、口へと運ぶ。お、いける。
さらにトッピングの野菜も。ほぅ、こんな感じなのか!ごま油で炒めてあるというから、油っぽいのを想像していたが、サラリとしながらもごまの風味を感じる、上品な味わいだった。
と、ここで私の口の中にじわりと広がってきたのがカレーのスパイシーな刺激。注文の際、女性スタッフが「少し辛いですよ」と説明していたのを思い出した。
そこで活躍するのが、テーブルの上に置かれている数々のごま関連商品。その中から、「辛い時は、これを試してください」とお姉さんから教えてもらっていた、ねりごまを手に取る。フタをねじり、少しだけスプーンに乗せて食べてみた。
これはすごい。
ごまってこんなに濃厚な味がするのか!続けてカレーに入れたところ、あーら不思議、急にマイルドになって食べやすくなるではないか。
急に楽しくなってきたぞ。
カレーについていた野菜サラダにも、ごま油をかけてみた。これもウマい。味の表情が、一瞬で変化するのを体験したのは初めてで、とても新鮮だった。
食後に出てきたデザートもしゃれていた。見ると、コーヒーについていた砂糖はオーガニックシュガー、ミルクは豆乳。健康に配慮しているため、「卵・乳製品などの動物性食材と白砂糖不使用」のようだった。
実はこの店、「未来ある子供たちと、育てるお母さんを守る」をコンセプトとする取り組みにも力を入れている。料理教室のほか、食の安全、子育てがテーマの講座、ワークショップも定期的に開催している。なるほど、だから女性比率が高かったのか。でも一定数、男性客も地用していたのでご安心を。
単なる飲食店なのではなく、健康、安全安心を重視したメーカーとしてのモノづくり、価値観を訴求するための拠点がこのゴマクロサロンのようだ。
山田製油のWebサイトを見ると、この店のオープンは2015年1月とある。ただここ数年はコロナ禍で、十分な活動ができなかったと想像できる。また飲食店にとっても厳しい時期だったに違いない。それでも粘り強く営業しているところからは、同社のこの直営店にかける意気込みが伝わってきたような気がした。
もう満腹である。なかなか有意義な時間を過ごし、私は満足して店を出たのだった。
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