京都・烏丸御池エリアに佇む、ごま油メーカー直営ダイニング ゴマクロサロンの魅力とは

2023/06/02 05:57
森本 守人 (サテライトスコープ代表)
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料理教室やワークショップを開催

 しばらくして私の前に置かれた料理がこれ。どうです、いい感じでしょう。

私が選んだのは独自ブレンドのスパイスを使った「gomacroカレーセット」。トッピングの野菜は、ごま油で炒めてある
スプーンでごはんとカレーを適量すくい、口へと運ぶ。いける

 早速いただきます。

 スプーンでごはんとカレーを適量すくい、口へと運ぶ。お、いける。

 さらにトッピングの野菜も。ほぅ、こんな感じなのか!ごま油で炒めてあるというから、油っぽいのを想像していたが、サラリとしながらもごまの風味を感じる、上品な味わいだった。

 と、ここで私の口の中にじわりと広がってきたのがカレーのスパイシーな刺激。注文の際、女性スタッフが「少し辛いですよ」と説明していたのを思い出した。

テーブルには山田製油の各種商品が並び、自由に使えるようになっている
カレーのスパイシーな辛さが広がってきたので、ねりごまを投入。あっという間にマイルドな味に変化した

 そこで活躍するのが、テーブルの上に置かれている数々のごま関連商品。その中から、「辛い時は、これを試してください」とお姉さんから教えてもらっていた、ねりごまを手に取る。フタをねじり、少しだけスプーンに乗せて食べてみた。

 これはすごい。

 ごまってこんなに濃厚な味がするのか!続けてカレーに入れたところ、あーら不思議、急にマイルドになって食べやすくなるではないか。

 急に楽しくなってきたぞ。

野菜サラダには、ごま油をかけてみた。味の表情が、一瞬で変化するのを体験したのは初めて。とても新鮮だった

 カレーについていた野菜サラダにも、ごま油をかけてみた。これもウマい。味の表情が、一瞬で変化するのを体験したのは初めてで、とても新鮮だった。

食後に出てきたデザートもしゃれていた

 食後に出てきたデザートもしゃれていた。見ると、コーヒーについていた砂糖はオーガニックシュガー、ミルクは豆乳。健康に配慮しているため、「卵・乳製品などの動物性食材と白砂糖不使用」のようだった。

 実はこの店、「未来ある子供たちと、育てるお母さんを守る」をコンセプトとする取り組みにも力を入れている。料理教室のほか、食の安全、子育てがテーマの講座、ワークショップも定期的に開催している。なるほど、だから女性比率が高かったのか。でも一定数、男性客も地用していたのでご安心を。

 単なる飲食店なのではなく、健康、安全安心を重視したメーカーとしてのモノづくり、価値観を訴求するための拠点がこのゴマクロサロンのようだ。

レジの近くには、メーカーの各種商品が買える売場を特設していた

 山田製油のWebサイトを見ると、この店のオープンは2015年1月とある。ただここ数年はコロナ禍で、十分な活動ができなかったと想像できる。また飲食店にとっても厳しい時期だったに違いない。それでも粘り強く営業しているところからは、同社のこの直営店にかける意気込みが伝わってきたような気がした。

 もう満腹である。なかなか有意義な時間を過ごし、私は満足して店を出たのだった。

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記事執筆者

森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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