一度渡ってしまったら、もう、後戻りはできない
大きいことはいいことか? 流通業界は合従連衡が真っ盛り――。
すでに、百貨店、GMS(総合スーパー)、ドラッグストア、コンビニエンスストア業界は、いくつかのグループに集約されつつある。卸売業、メーカーもしかり。大きくなければ国際競争を勝ち抜くことはできない、という大義名分のもと、続々と業務提携、資本提携が進んでいる。
しかしながら、それらのほとんどが規模拡大を急ぐがあまりの弥縫策であり、“拙速”の印象は拭えない。企業の仲は男女同様摩訶不思議なもの、かもしれないので決めつけたくはないけれども、沿革や企業風土や企業理念を見比べた時に明らかにミスマッチのカップルもある。
その意味で言えば、キリンホールディングスとサントリーの破談は英断だったと思う。
けれども、統合してしまった企業は、本当に大丈夫か?
とはいうものの、一度渡ってしまったら、もう、後戻りはできない。
千田直哉の続・気づきのヒント の新着記事
-
2024/07/03
「何にでも感激する経営者」の会社が業績が良い“意外な”理由 -
2024/06/07
経費率16%なのに?ローコスト経営企業が敗れ去るカラクリとは -
2024/05/23
キットカットをナンバーワンにしたマーケター「アイデアより大事なこと」とは -
2024/04/15
スーパーマーケット業界のゲームチェンジャー、オーケー創業者・飯田勧氏の経営哲学とは -
2024/02/23
「ダイソー」創業者・矢野博丈さんが「会社は潰れるもの」と考えて経営にあたった真意 -
2023/10/30
スポーツの番狂わせと企業の好調要因がどちらも「偶然」ではない理由
この連載の一覧はこちら [1787記事]
![千田直哉の続・気づきのヒント](https://diamond-rm.imgix.net/wp-content/uploads/2021/05/20210514_chiefblog.jpg?auto=format%2Ccompress&ixlib=php-3.3.0&s=ebefbdfd159307ddf75e7a10016248a0)