未踏の地にどんどん歩を進めたい
「人類未踏の陸地」は、地球上にはもはや存在しないと思われがちだ。
どんな未開の地にも、すでに誰かが踏み行っているからだ。
ホモ・サピエンスから320万年の歴史を重ねる中で、「うに」「ふぐ」「なまこ」など「人類未食の食物」というのもなくなっているし、ニュートンが万有引力の法則を発見したような新発見の対象も相当少なくなっている。
では、未開の地、未食のモノ、未知の発見は本当にもうないのかと言えば、決してそうではなく、まだまだたくさんある。海底、月、火星、太陽系、銀河系…。視点や視野を変えれば、無限といえるほどの対象がある。
逆に視野を狭めてしまうと見えるはずのものも見えてこない。
小売業の品揃えにも似たようなところがある。
扱うべき商材を自ら、ここまでと限定しまってはいないか?
部門の設定やナショナルブランド商品しかり、ローカルブランド商品しかり、自分で開発することも含めればさらに範囲は広がる、にもかかわらずだ。
同質化は、小売業の一大トレンドだが、その行くつく先は低価格競争でしかない。
未踏の領域にどんどん歩を進め、他社との異質化を図ることが必要だ。
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