みなさん、よいお年をお迎えください
2009年も本日が大晦日。今年も、みなさんには、大変お世話になりました。
さて、12月10日に(財)日本漢字能力検定協会が「今年の漢字」に「新」を選びました。
バラク・オバマが第44代米国大統領に就任。政権交代で鳩山由紀夫内閣が発足、裁判員制度や高速道路料金割引制度などさまざまな新制度がスタート。また、ウサイン・ボルトが世界陸上(@ドイツ・ベルリン)100m走、200m走で世界新記録を更新。米大リーグマリナーズのイチロー選手が9年連続で200本安打を放ち、世界水泳(@イタリア・ローマ)では43の世界新記録ラッシュ。さらには、新型インフルエンザの流行などが理由にあげられています。
流通業界における「今年の漢字」を私なりに考えてみますと、「混」という一文字が思い浮かびます。英語ではシャッフル(shuffle)の意味になります。
キリンホールディングス(東京都/加藤壹康社長)とサントリーホールディングス(大阪府/佐治信忠社長)の経営統合交渉が明らかになり、北海道の老舗百貨店丸井今井を三越伊勢丹ホールディングス(東京都/石塚邦雄社長)が事業譲受。マツモトキヨシホールディングス(千葉県/吉田雅司社長)とローソン(東京都/新浪剛史社長)、ココカラファインホールディングス(東京都/塚本厚志社長)とサークルKサンクス(愛知県/中村元彦社長)という大手ドラッグストアと大手コンビニエンスストアが相次ぎ業務提携を発表。
ファミリーマート(東京都/上田準二社長)はエーエム・ピーエム・ジャパンを子会社化。ユニー(愛知県/前村哲路社長)と伊藤忠商事(東京都/小林栄三社長)が業務資本提携。ユニーはイズミヤ(大阪府/坂田俊博社長)とフジ(愛媛県/尾崎英雄社長)と業務提携するなど――業界再編が活発化しています。
ただ、2009年の形が最終形ではなく、今後、本格的に流通業界大再編が進むとみられますので、今年はその第一段階として、「混ざる」を意味する「混」としました。
編集長としての業務上の「今年の漢字」は「任」です。
12月1日のブログでも書きましたが、今年は仕事の仕方を大きく変え、編集部員のメンバーに記者や編集など実務の多くを任せるようにしました。その甲斐あってか、メンバー全員が2008年との比較では、一皮も二皮もむけ、大きく成長している、と手前味噌ながら実感しています。自由放任はいけませんが、人材育成の要のひとつは「任せること」にあると思います。
このさらにパワーアップした編集部のもと、2010年の『チェーンストアエイジ』誌は、より面白くなると自負しております。引き続き、「マーケティングとイノベーションのために」有益な情報を続々とお送りします。ぜひ2010年も『チェーンストアエイジ』誌にご期待ください。
それでは、みなさん、よいお年をお迎えください。
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