ふつうの生活をしようじゃないか
自粛ムードで「お花見」「入学式」「入社式」「店舗開業」「花火大会」などが次々と中止されている。5月20日~22日までの開催を予定していた東京浅草の三社祭も早々に中止を決めた。
東日本大震災で被災された方々の惨状を考慮すれば、当然と言える。
しかし、自粛があまりにも過ぎて長引いてしまうと、日本全土に沈滞風が吹き荒れ、元気を喪失する可能性が大きい。
華美過ぎる、派手過ぎることには疑問だが、日常の生活や行事は、電力状況なども勘案しながら、ふつうにこなすことが、経済の活性化を促進し、ひいては東日本の早期復興につながる。
経済を盛り立てることは被災していない者たちの大きな役割であり大きな支援だ。
歌手の松山千春さんが「知恵のあるヤツは知恵を出せ!力のあるヤツは力を出せ!カネのあるヤツはカネを出せ!出すものがないヤツは元気を出せ!」と言っていた。
妙に納得させられたが、やはり、復興のためには元気が必要だ。行き過ぎた自粛を繰り返すうちに、日本全体の元気が失われていくことを恐れる。
ふつうの生活をしようじゃないか。
(『チェーンストアエイジ』誌2011年4月15日号)
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