カレー消費量が実は全国トップクラスの鳥取市 スパイスで楽しむ「薬膳カレー」を食す

2025/05/12 14:08
森本 守人 (サテライトスコープ代表)

国民食ランキングで、必ずトップ10入りするのがカレーである。インド生まれなのに、独自の進化を遂げたことにより広く愛される料理になった。そんな日本で、カレールーの消費量が常にトップクラスなのが実は鳥取市。今回は、鳥取県を代表する観光スポットを訪れた後、人気のカレー専門店で食事をするという話だ。

鳥取県は日本でいちばんカレーを食べる地域だ
鳥取はカレー消費量で常に全国上位の県だ

日本でトップクラスにカレーを食べる鳥取市

 鳥取県には定期的にやってくる。私が住む京都府からだと京都駅からJRで兵庫県の「姫路」駅まで、そこから特急列車「スーパーはくと」に乗り換えれば3時間前後で鳥取駅に到着する。

 山陰地方は魅力的な地だ。出雲大社がある島根県は多くの神話が伝わるが、鳥取県も同様で有名な「因幡の白兎」は、同県東部の白兎海岸が舞台とされている。まさに神話の国、何となくミステリアスなイメージが多くの人々を惹きつける。

駅前にある因幡の麒麟獅子舞像。鳥取県は多くの神話が伝わる魅力的な地だ
駅前にある因幡の麒麟獅子舞像。鳥取県は多くの神話が伝わる魅力的な地だ

 また山陰は海に面しているため海産物も豊富。ごく普通の居酒屋でも、関西の都市部では考えられない、新鮮な料理を楽しめる。

 と山陰地方、さらに訪れた鳥取県の魅力を紹介したのだが、実はほとんど観光をしたことがない。毎度、タイミングが合わず、仕事を済ませると日帰りで京都に戻るのが通常のパターンとなっていた。

 だが今回は宿泊する機会を得たので、たっぷりと鳥取県を楽しんでやろうという企画である。

バスで鳥取県を代表する観光スポットへ向かう
バスで鳥取県を代表する観光スポットへ向かう

 まず向かったのは、同県の象徴とも言える観光スポット。JR「鳥取」駅前からバスに乗り、約30分揺られて最寄りの停留所に着く。下車後、しばらく歩くといよいよ到着した。

しばらく歩き、目的地に到着
しばらく歩き、目的地に到着

 そう鳥取砂丘だ。小学生の教科書にも載っていたので知っているつもりだが、実際来るのは初めてなので大興奮した。

初めての鳥取砂丘に大興奮
初めての鳥取砂丘に大興奮

 いよいよ砂丘を歩く。やはり砂丘だけに、靴が砂だらけになる。とはいえ海に向かって歩き、風を全身に浴びていると、日頃の嫌なできごとなんてどこかへ吹っ飛び、爽快な気分になれた。

 朝から活動したので、お腹が空いた。昼食をとることにする。再度、「鳥取」駅に戻り、目当ての店を目指した。向かったのはカレー専門店。

 なぜカレーかと言えば、鳥取県の県庁所在地、鳥取市は日本で一番、カレーを食べるからだ(正確には総務省家計支出調査で、カレールーの消費量が20162018年で1位、最新の2024年は新潟市、徳島市、山形市に続いて4位)。せっかく鳥取を楽しむのだから、やはり食事はカレーだろうと考えた。

お腹が空いたのでカレーをいただく。鳥取市はカレールーの消費量が日本一で知られる お腹が空いたのでカレーをいただく。鳥取市はカレールーの消費量が日本一で知られる

 行き先は「鳥取」駅から徒歩数分、商店街の中にある「木の香り」。店の前には、おすすめメニューや料理の写真が飾られている。

 私は胸の高まりを抑え、ドアを開けた。

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記事執筆者

森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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