「佐世保バーガー」でも「レモンステーキ」でもない、長崎・佐世保で食べるあの定番メニュー

2025/02/13 05:55
森本 守人 (サテライトスコープ代表)

長崎ちゃんぽんの実力は

 店内は、厨房を中心にカウンター17席がぐるりと取り囲むように配置されている。私は女性店員の案内により、奥に近い角の席に座った。

 注文したのは「長崎ちゃんぽん 玉子入り」(税抜955円)。料理が来る間、周囲を観察すると男性客が中心だが、少数派ながら女性も座っている。年齢層はまちまちで、幅広い層から支持されているのがわかる。

「長崎ちゃんぽん 玉子入り」。具材がたっぷりで麺はほとんど見えない

 78分後、目の前に料理が置かれる。具材がたっぷりで麺はほとんど見えない。その真ん中に生卵が落とされている。いい感じだ。

 早速いただく。まずはスープから。説明書きによると「創業以来半世紀 毎日継ぎ足し守り続けた『自家製スープ』に『名産九十九島カキ』を使用しまろやかに仕上げた『本場長崎ちゃんぽん』です」とのこと。レンゲで少量をすくい、口へ。うん、おいしいぞ。想像よりも薄味ながら味わい深い。

まずはスープから

 次は麺。割り箸で太い麺をつかみ、少し冷ました後に食べる。期待通りのおいしさ。あぁ、これは幸せだ。具材はエビ、豚肉、イカ、キャベツ、キクラゲ、かまぼこ、ニンジンと、山盛りである。もう夢中になって食べ、そしてすべて平らげた。ふぅ、最高の気分だ。

 店を出てから取材現場に向かい、スムーズに仕事をこなした次第である。

 なお「佐世保」駅周辺は、見どころが多いことを記しておく。駅の裏側は佐世保港で、すぐそこに海が広がっている。多くの船が停泊しており、とても眺めがよい。

駅の裏側は佐世保港で、すぐそこに海が広がっている

 駅から徒歩10分のところにあるのは「させぼ四ヶ町商店街」。長さは960mで、「アーケードが切れ目なく続く」という点で日本一を誇る。そこに約200もの店舗が並んでおり、散策するだけでも楽しい。

アーケードが切れ目なく960m続く「させぼ四ヶ町商店街」。長さで日本一を誇る

 佐世保に来る機会があれば、「ちゃんぽん」はもちろん、ぜひ各地を巡ってほしい。

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記事執筆者

森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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