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「佐世保バーガー」でも「レモンステーキ」でもない、長崎・佐世保で食べるあの定番メニュー

2025/02/13 05:55
森本 守人 (サテライトスコープ代表)
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長崎県佐世保市にやってきた。取材前に何か食べようと、まず頭に浮かんだのは名物の「佐世保バーガー」、次に「レモンステーキ」。しかし長崎と言えば、なんといっても「ちゃんぽん」である。ここ佐世保にもおいしい店があるとの情報を得て、足を運んでみることにした。

佐世保にある「ちゃんぽん」の人気店「香蘭」

「ミシュランガイド」にも掲載

 JR九州佐世保線の「佐世保」駅に降り立つ。

JR九州佐世保線の「佐世保」駅に降り立つ。京都から5時間半かかる
木製の看板には「日本最西端 佐世保駅」と記されている

 私が住む京都からだと5時間半かかる。今回は、翌日に名古屋方面でアポイントがあるため日帰りの予定。まさに弾丸ツアーといってもよいハードスケジュールである。

 長崎と京都は遠く離れているが、実は軍港として栄えた歴史がある点で共通する。旧海軍の拠点である鎮守府が置かれたのは佐世保、舞鶴(京都府)のほか横須賀(神奈川県)、呉(広島県)。この4つの市は、「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴 ~日本近代化の躍動を体感できるまち~」として「日本遺産」に認定されている。

 さて時計を見ると午後0時半。取材がスタートするのは午後2時であるが、せっかくだから現地で昼食をとるため早めに到着したのだった。

 事前調査によると、佐世保の食べ物で有名なのは「佐世保バーガー」。ボリューム感あふれる手づくりのハンバーガーである。調べると、朝鮮戦争の特需に沸いた1950年頃、米軍関係者からレシピが伝わったことが佐世保のハンバーガーの始まりだという。

 「レモンステーキ」も有名である。1960年初頭、佐世保の老舗レストラン「時代屋」の初代オーナー兄弟が、お客から「夏場でもさっぱりと食べられる肉料理」とリクエストされ、開発したメニューである。

 いずれも魅力的ではあるが、この日は私の気分が首を縦に振らなかった。ほかに何かないものかとスマホで検索、これだ!と思ったのが「ちゃんぽん」。胃袋が要求しただけでなく、場所も「佐世保」駅からすぐというのも決め手になった。

 駅舎に隣接する高架下の「ろくてん通り」という飲食ゾーンにある「香蘭」が本日の行き先である。「ミシュランガイド」にも掲載されたという人気店で、期待が高まる。なお、創業は1968年。

午後1時過ぎに行くと、割とすぐに入れた

 昼時は行列ができるため、午後1時過ぎまで近くで待機することにした。その時に見つけたのが、駅出入り口横に掲げてある木製の看板。「日本最西端 佐世保駅」と記されている。ほぉ、日本で最も西にある駅なのか、知らなかった。

 あれこれ見物している間にちょうどよい時間となる。店の前に行くと割とすぐに入れた。ラッキーである。

店の奥に近い角の席に座った

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記事執筆者

森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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