カワチ薬品

出店拡大に向けた基盤整備を推進

 カワチ薬品は売場面積4 0 0 坪以上の大型店を「メガ・ドラッグストア」と定義し、それに調剤薬局を併設した最も身近なヘルスケアセンターを標榜している。2 0 2 4 年3月末の店舗数は375店舗(うち調剤薬局併設151店舗)。24年3月期実績は、売上高2 8 5 9 億円( 対前期比1 . 5%増)、営業利益7 6 億円(同15.0%増)となった。既存店増収率が対前期比0.4%増、粗利益率も同0.3%ポイント改善(23.0%)し、水道光熱費の軽減も営業増益に寄与した。同社は26年3月期を最終年とする中期計画において、店舗数4 0 0 店舗以上、連結売上高3 0 0 0 億円、売上高営業利益率3 . 0%、R O E(自己資本当期純利益率)5 . 0%以上をめざす。出店拡大とオペレーション効率向上のための基盤整備を進めており、物流拠点では、「飲料物流センター」(22年11月)と、自動倉庫を装備してキャパシティを倍増させた「栃木物流センター」(23年3月)を稼働させた。情報システムでは、P O Sシステムの刷新によって、レジ操作の簡素化と機動的な販売促進策に対応できる体制とする。また、23年1月末にスマートフォン向け「カワチ公式アプリ」をリリースした。中期的な成長戦略は以下のとおり。①出店戦略では、売場面積450~600坪(商圏人口2万~3万人)のメガタイプを基幹店として、売場面積200~450坪(同1万~1.5万人)のサテライトタイプの出店によって店舗密度を高めていく。②物流体制・システム強化では、物流センターを活用したカテゴリー納品・カート納品による店内作業の削減・効率化に加え、自動発注システムなどの省力化・効率化に直結するシステム投資も進める。③専門性強化策では、調剤併設率40%以上をめざす。

代表取締役社長 : 河内 伸二

売上高売上高
総利益率
売上高
営業利益率
売上高
販管費率
売上高
経常利益率
売上高
当期純利益率
285,960百万円23%2.6%20.3%3%1.6%

決算期:2024年3月 / 連結

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