オーシャンシステム代表取締役社長 樋口 勤
グループの事業ノウハウを互いに活用
チャレンジャーは来年以降、出店を再開

2011/11/10 00:00
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 業務スーパーは人口5万人に対して1店舗は出店できると考えています。現在展開している8県の人口を合わせると約1600万人。単純に5万人で割れば300店舗以上の展開が可能となります。業務スーパーだけでも計算上、1000億円程度の潜在性があると考えています。しかし、出店を急がずに、まずは5年後に100店舗体制を築くことを当面の目標にしています。

 

──チャレンジャーの基本的なフォーマットはどうなっていますか。

 

樋口 チャレンジャーは売場面積500坪、約1万アイテムを揃えています。1店舗当たりの売上高は15億円をモデルとしています。

 

──チャレンジャーの売場は生鮮食品の目玉商品が非常に安いうえに、日配品や加工食品では競合するSMでは見かけない食品メーカーの商品を低価格で販売しています。価格競争力の強さに大変驚きました。

 

樋口 生鮮食品については、基本的に9店舗分の商品をまとめて仕入れていますが、安く仕入れられる商品がたとえ小ロットでも見つかれば、1店舗分だけでもすぐに仕入れるように敏速に対応しています。

 

 日配品や加工食品では、味や品質、機能が同じであれば、トップメーカーではない取引先を選んだほうが、安く仕入れることができます。そのため、品質がよいにもかかわらず、ブランド力が足りないために苦戦している新潟県内の食品メーカーとの協業に力を入れています。

 

──協業では具体的にどのようなことに取り組んでいるのですか。

 

樋口 チャレンジャーの店内では彼らとともに共同開発した商品を単品大量陳列し、販売数量を増やして利益確保を図っています。それに伴って、当社ではお客さまに対して低価格かつ品質のよい商品を提供できる態勢が整いつつあります。一方、取引先は業績が大きく改善しました。まさにウイン‐ウインの関係です。当社以外との取引を拡大し、さらに成長しているメーカーもあるほどです。

 

──チャレンジャーの商品政策ではどんなことを考えていますか。

 

樋口 チャレンジャーでは常に仕入れ先を開拓しています。スーパーバイザー(SV)がバイヤーの職務を兼任しており、商品の仕入れから販売まで一気通貫で責任を持たせています。そうすることで、仕事に対するモチベーションが大きく向上します。

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