オーシャンシステム代表取締役社長 樋口 勤
グループの事業ノウハウを互いに活用
チャレンジャーは来年以降、出店を再開

2011/11/10 00:00
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 チャレンジャーとして再出発した当時は、土日営業というカウボーイのノウハウしかなかったために、大変な苦労を強いられました。そこでSMのノウハウを吸収するため、99年11月にダイエー(東京都/桑原道夫社長)さんが新潟県内に展開していたセイフー8店舗の営業権を譲り受けたのです。同時に優秀な人材にも入社してもらい、チャレンジャーの基礎が固まりました。現在、チャレンジャーは新潟県内に9店舗を展開しています。

 

──98年にオーシャンシステムに社名変更していますが、どのような経緯があったのですか。

 

樋口 今お話ししてきたように、「弁当」「宅配」「小売」と事業ごとに会社を設立し、成長を続けてきました。しかし、事業を一度整理し、新たな成長戦略を描く必要があると判断したのです。そのため98年4月にグループ企業を統合し、現在のオーシャンシステムに社名を変更しました。

 

 2011年3月期の売上高は対前期比3.0%増の379億2983万円で、内訳は小売事業が68%、ランチサービス事業(主に弁当販売)が17%、宅配事業が14%、フードサービス事業(旅館経営など)が1%です。

SVがバイヤーを兼務
仕入から販売まで責任を明確にする

──小売事業では神戸物産(兵庫県/沼田昭二会長兼社長)とFC契約を結び、業務スーパーを積極的に展開されています。

 

樋口 01年12月、チャレンジャー燕三条店の隣に業務スーパー1号店を開業しました。現在は8県(新潟県、宮城県、山形県、福島県、群馬県、長野県、富山県、茨城県)に60店舗を展開しています。

 

 神戸物産さんとの間で各県ごとに結んでいるFC契約では、私たちがサブフランチャイザー(サブFC本部)となることも含まれています。直営店舗だけでなく、サブフランチャイジー(サブFC加盟社)を募集して、店舗網の拡大を図っています。

 

 業務スーパーの店舗数の内訳は直営が29店舗、私どもがサブフランチャイザーとして契約を結んでいるサブFC店舗が31店舗です。

 

 業務スーパーのモデルは、売場面積が100~180坪、取扱品目数が2500アイテム、1店舗当たりの売上高が3億円です。

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