イケア・ジャパン
24年1月、7年ぶりに郊外型店舗、前橋店をオープン
イケアは、オランダに本社を置くスウェーデン発祥の企業で、世界最大の家具量販店である。国内では、1980年代に進出していたが、その後撤退。2002年に日本法人「イケア・ジャパン」を設立し、06年、千葉県船橋市に1号店となる「イケア船橋」をオープンして再出発した。洗練された商品デザインと、ショールームのような体験型の売場で、若者を中心にイケアファンは広がっている。
イケアは郊外の大型店をメインに展開していたが、ECの拡大や若者の車離れなど、消費者の行動様式が変わる中、20年に都心型店舗の出店を開始した。現在3店舗ある都心型店舗(渋谷店、原宿店、新宿店)では、様々なチャネルからの買物を想定したオムニチャネル戦略に則った運営を目指している。
現在、店舗数は、仙台市内に1店舗、首都圏に7店舗(都市型店舗3店舗を含む)、愛知県長久手市に1店舗、関西に2店舗、福岡に1店舗、24年1月に北関東では初めての出店となるIKEA前橋を出店し、合計13店舗となっている。20年の都市型店舗3店舗を除くと、今年出店した前橋店は郊外型店舗としては7年ぶり。
リアル店舗とは別に空白地帯で、オンラインストア上で購入した商品を受け取るサービスを、全国38カ所に設けている。
23年8月期の売上高は前年同期時で1.0%減の944億円。