北雄ラッキー
商品力、販売力、マーケティング力
の向上に注力し経営基盤を強化
北雄ラッキーは北海道の札幌市内に13店舗、札幌近郊に9店舗、道北・道東・道南に11店舗の計33店舗を展開する(2025年2月末)。衣料品の販売も行い、食品・衣料品共同店22店舗、衣料品単独店5店舗を展開する。
同社は1971年4月食品の小売・卸売を目的に札幌市手稲西野(現西区西野)にオレンジチェーンを設立したのが始まりだ。74年に商号を山の手ストアーに変更し、本格的に食品スーパーのチェーン展開を開始した。82年にまるせんと合併すると同時に北雄ラッキーに商号変更した。
25年2月期は、商品面では「テイスティラッキー」(高品質商品)、「ナチュラルラッキー」(オーガニック食材など)を重点に置き、競合他社との優位性の確保を図った。販売面ではチラシ販促に、店頭でのメニュー提案動画の配信やSNSによる情報発信を組み合わせることでストアロイヤリティの向上を図った。また、ファミリー層の深耕に取り組み、フードコーディネート部による新商品開発や、店舗改装で手に取りやすく、回遊しやすい店づくりを行った。
生鮮・デリカ強化策として、ラッキー生鮮・デリカセンターの稼働率を引き上げ、コスト削減を図っている。また、ローコスト運営の徹底と業務効率の改善による生産性向上のため、セルフレジ導入店を拡大し待ち時間の短縮を実現した。
同社は「商品力」「販売力」「マーケティング力」を強化するための重点課題として、①差別化戦略としての6MD商品の強化(6MD商品政策の推進)、②来店頻度向上を目的とする販売力向上、③マーケティング力強化によるファミリー顧客層の拡大、④ラッキー生鮮・デリカセンターの稼働に伴う商品供給の拡大と体制の確立、⑤ローコスト運営の徹底と業務効率の改善による生産性向上、⑥財務体質の強化を掲げる。
26年2月期業績は、売上高379億円(25年2月期比2.7%増)、営業利益4億円(同75.7%増)、経常利益4億円(同95.1%増)、当期純利益2億円(同75.5%増)を見込んでいる。
代表取締役社長 : 桐生 宇優
| 売上高 | 売上高 総利益率 | 売上高 営業利益率 | 売上高 販管費率 | 売上高 経常利益率 | 売上高 当期純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 37,919百万円 | 28.2% | 1.3% | 27.5% | 1.4% | 0.8% |
決算期:2024年2月 / 個別









