【米シアーズ】72店舗を追加閉鎖、第1四半期は営業赤字転落
米小売業大手のシアーズホールディングス(HD)は5月31日、6月初旬から7月下旬にかけて72店舗を閉鎖すると発表した。内訳は、傘下の「Kマート」が15店舗、「シアーズ」が57店舗。
同社は5月5日時点で「Kマート」365店舗、「シアーズ」529店舗の計894店舗を展開しているが、このうち100店舗が不採算となっており、全体の8%に当たる店舗を閉鎖することを決めた。
シアーズHDが同日発表した2018年度第1四半期(2月から4月)の業績は、営業損益が2億1700万ドル(約238億円)の赤字(前年同期は3億4900万ドルの黒字)、純損益が4億2400万ドルの赤字(同2億4500万ドルの黒字)だった。同社は不採算店の閉鎖を継続的に進めており、店舗数は前年同期に比べて381店舗減少した。また、既存店売上高が11.9%減と大きく落ち込んだため、シアーズHD全体の売上高は31.2%減の28億9100万ドルとなった。
同社は店舗の閉鎖のほか、シアーズの家電PB(プライベートブランド)「ケンモア(Kenmore)」やリフォーム事業、家電・住宅設備機器の部品販売事業などを売却することを決めている。