ベルク、中間決算は2ケタ増収も営業・経常減益

ベルク(埼玉県)が10月10日に発表した2026年2月期第2四半期決算(連結2025年3月1日~8月31日)は、営業収益が前年同期比11.3%増の2,110億1,100万円、営業利益が1.7%減の88億8,400万円、経常利益が2.4%減の90億1,900万円となり、2ケタ増収も営業・経常利益は伸び悩んだ。
上期は、ベルクの特長である標準化された企業体制を基盤にしながら、適正な人員配置や省力器具の運用を日々見直し、高い生産性を誇るチェーンオペレーションを推進。
店舗投資では、4月に「フォルテつくば店」(茨城県つくば市)、5月に「龍ケ崎店」(茨城県龍ケ崎市)、6月に「ハーバーシティ店」(千葉市)、7月には「沼田店」(群馬県沼田市)の4店舗を新規出店。また、既存店3店舗の改装を実施し、惣菜と簡便商品の拡充、快適な買物空間を提供するための設備の更新を行った。
物流体制については、商品を産地やメーカーから大量一括調達し、自社物流を活かした配送の高効率化などを図ることで、商品の価格強化と品質の安定化を目指した。また、店舗作業に合わせた配送体制の見直しを引き続き行い、店舗運営の効率化に取り組んだ。
単体の既存店売上高は、商品価格で他社と比較した際の相対的安さを実現。また、顧客を飽きさせない販売促進活動を継続したことで、6.6%増と伸長した。連結での売上総利益率は26.5%と前年同期に比べて0.6ポイント減少。商品仕入価格の高騰、競争力維持のための価格強化などが影響した。一方、販管費は、売上高比で23.9%と0.1ポイント減少。従業員の賃金上昇を実現しながら、売上高に応じた経費コントロールを実施することで、計画どおりに推移した。
2026年2月期の連結業績については、営業収益で6.8%増の4,141億7,200万円、営業利益で6.4%増の180億9,100万円、経常利益で5.0%増の182億6,300万円を予想。下期の挽回で増収増益の決算を目指した。





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