ローソン、分散型蓄電池を活用したCO₂削減ソリューションを展開 26年3月までに約50店舗で導入

ローソン(東京都)は8月8日、三菱HCキャピタル(東京都)、そのグループ会社MHCリニューアブルネットワークス(東京都)、MCリテールエナジー(東京都)と連携し、分散型蓄電池を活用した新たなエネルギーソリューションを展開すると発表した。
この取り組みは、ローソン店舗のCO₂排出量削減と電力需給バランスの安定化に寄与するもので、初期費用・運用費用を伴わずに店舗へ蓄電池を設置する国内でも先進的な試みとなる。第一弾として、2026年3月までに約50店舗に蓄電池を設置し、遠隔制御による店舗群エネルギーマネジメントを実施する。
再生可能エネルギーの普及が進む一方で、電力需要が少ない時期は余剰電力が発生するなど、需給バランスの維持が課題となっている。ローソンはこれまで太陽光発電設備でCO₂削減を推進してきたが、夜間の電力確保や設備設置が難しい店舗への対応が課題だった。今回のソリューションにより、蓄電池の充放電を最適化し、再生可能エネルギーを最大限活用して店舗全体の効率的なエネルギー利用を実現する。
具体的には、三菱HCキャピタルとMHCリニューアブルネットワークスが蓄電池の設置・保守を担当し、MCリテールエナジーは遠隔制御で電力配分や需給調整市場での取引を行う。ローソンはフランチャイズ店舗を含め全社的に導入し、チェーン全体の脱炭素化を加速させる。

ローソンは「Lawson Blue Challenge 2050 !」を掲げ、2030年に1店舗あたりCO₂排出量を2013年比50%削減、2050年に100%削減を目指している。2024年9月より三菱商事・KDDIによる新経営体制へ移行し、「Real×Tech Convenience」の拡大を推進するとともに、さまざまな社会課題の解決に取り組む方針だ。







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