スコープの賞味期限管理アプリ、VusionGroupの電子棚札と連携 光る棚札で期限切れ商品を一目で発見


VusionGroupの電子棚札
(スコープ ニュースリリースより)

 スコープ(東京都)は6月24日、同社が提供する賞味期限管理ソリューション「Expiry Management(エクスパイリー・マネジメント)」が、リテールテック分野のグローバルリーダーであるVusionGroup(フランス)の電子棚札(ESL:Electronic Shelf Label)と連携を開始したと発表した。

 小売業界では、現場作業の効率化と食品廃棄の削減が喫緊の課題となっており、賞味期限のデジタル管理に対するニーズが高まっている。

 今回の連携により、Expiry Managementで「期限切れリスクが高い」と判定された商品の電子棚札に備えられたLEDが自動で点灯して、売場での視認性が飛躍的に向上する。従業員は対象商品を即座に特定できるようになり、作業の精度と効率を高めるとともに、食品ロスの削減にもつながる。

VusionGroupの電子棚札
(スコープ ニュースリリースより)

 ヨーロッパのスーパーマーケットでは、Expiry Managementと電子棚札の連携導入によって、賞味期限チェック業務の作業時間が最大34%削減されたという実績がある(Upshop社調べ)。国内においても、同様の導入効果が期待されており、店舗運営の生産性向上や従業員の負担軽減が見込まれる。

 スコープは2024年よりVusionGroupとパートナーシップ契約を締結しており、電子棚札の導入からExpiry Managementを活用した賞味期限管理業務の設計・運用コンサルティングまでを一貫して提供する体制を構築している。

 VusionGroupが提供する電子棚札ソリューション「SESimagotag」は、店舗運営の合理化、顧客満足度の向上、環境負荷の軽減を同時に実現する次世代型ソリューション。全店舗の価格変更を一元的に管理することでヒューマンエラーを抑制し、在庫や業務情報を棚札に表示して従業員の作業効率を支援する。

 さらに、商品レビューやクーポンなどのデジタル情報を活用した買い物体験の強化、既存ネットワークを活用した迅速な導入とメンテナンス性、ジオロケーションやピッキング機能による店舗受け取り業務の最適化など、多面的なメリットを提供している。

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