イオン、京成電鉄と地域活性化に向けた資本業務提携、第1弾は新津田沼駅周辺にランドマーク施設
イオン(千葉県)と京成電鉄(千葉県)は10月31日、地域住民の生活向上を目指し、資本業務提携契約を締結した。
両社は互いに株式を保有し、信頼関係を強化することで、沿線地域での相互発展を図る方針だ。
イオンは、京成電鉄の路線が通る東京都東部から千葉・成田にかけて小売、サービス、金融事業などを657拠点で展開している。一方、京成電鉄は鉄道やバスなどの運輸業、流通業、不動産業など多岐にわたる事業を手がけ、地域の「総合生活企業グループ」としての役割を果たしている。
今回の提携により、イオンは京成電鉄の保有不動産に商業施設を出店する計画で、京成電鉄は沿線地域の資産再開発に取り組む。両社はそれぞれのノウハウを活かし、地域に根ざした「街づくり」を推進し、生活環境の向上を目指す。
商業施設は、顧客の利便性を高める買い物の場にとどまらず、文化や娯楽の提供、地域コミュニティの形成、雇用と経済効果の創出、さらに観光資源としての役割も担う。こうした商業施設に京成電鉄が持つ鉄道、バス、タクシーなどの運輸業、ホテル、レジャーサービス業を組み合わせることで、地域の魅力を広く発信していく考えだ。
提携の第1弾として、千葉県習志野市の新津田沼駅周辺の再開発に着手し、新京成電鉄が所有する南側のビルとイオンモール津田沼を一体的に運営することで、地域住民が回遊できる新たなランドマーク施設の創出を目指す。
イオンと京成電鉄は今後も、両社のシナジーを最大限に活用して地域のにぎわい創出に努め、住民の暮らしを豊かにすることに貢献していくとしている。
<新津田沼駅周辺のMAP>