コメリ、中間決算は増収増益
コメリ(新潟県)が10月22日に発表した2025年3月期第2四半期決算(連結2024年4月1日~9月30日)は、営業収益が前年同期比2.3%増の1,988億円、営業利益が7.2%増の148億円、経常利益が5.4%増の145億円となり、増収増益で上期を折り返した。
第1四半期については、期間を通じて天候が安定したことで、主力カテゴリーの大袋肥料・農薬・刈払機などの農業向け商品や、野菜苗・種などの家庭菜園商品の販売が好調に推移。5月・6月は気温が高い日が続いたことから、エアコン・遮光用品などの動き出しが早く、夏物関連商品を中心に販売が好調となった。
第2四半期は、南海トラフ地震臨時情報の発表や台風10号発生の影響で、家具固定ポール・懐中電灯・電池・養生テープなどの防災・補修用品のニーズが高まった反面、9月の記録的な残暑と中旬の天候不順で、ガーデニング・家庭菜園関連商品や殺虫剤・除草剤などが低調に推移した。
PB商品の販売については、円安による仕入価格の上昇、物流コストの上昇などの影響を受けたが、「暮らしを守り・育てる商品開発」に努めたことで、売上・利益の拡大に貢献した。
売上総利益率が0.24ポイント改善して32.0%まで高まったことで、営業総利益(売上総利益+営業収入)は2.9%増の684億3,400万円となり、加えて販管費が1.8%増の536億1,700万円にとどまったことで、営業利益は前年同期比で9億8,900万円増えて148億1,600万円に膨らんだ。
2025年3月期の連結業績については、営業収益で4.7%増の3,880億円、営業利益で10.0%増の243億円、経常利益で10.3%増の245億円と、2ケタの増益を計画した。