イオン、第1四半期は増収も営業・経常は減益

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〔写真説明〕イオンのロゴ(AFP時事)

 イオン(千葉県)が7月12日に発表した2025年2月期第1四半期決算(連結2024年3月1日~5月31日)は、営業収益が前年同期比5.4%増の2兆4,492億円、営業利益が7.1%減の477億円、経常利益が5.7%減の453億円と、増収減益となった。

 第1四半期、営業収益については、サービス・専門店事業を除くすべてのセグメントが増収となり、営業利益については、2期連続で時間給従業員の賃金を戦略的に増加させているGMS事業、SM事業と、人件費に加えてポイントプログラム強化に伴い販管費が増加しているヘルス&ウエルネス事業が減益となった。

 一方、金利上昇により国内リテール事業が大幅に改善した総合金融事業、増床やインバウンドの来館者増加の効果で、国内モール事業が牽引したディベロッパー事業のほか、国際事業、サービス・専門店事業、DS事業が増益となった。

 GMS事業(イオンリテール、イオン北海道、イオン九州)の営業収益は1.5%増の8,539億円で、34億円の営業損失を計上。SM事業(U.S.M.H、フジ、マックスバリュ東海、いなげやなど)は、営業収益が10.1%増の7,317億円と伸長したが、営業利益は前年同期比26億円減の36億円に下振れ。DS事業については、営業収益が0.9%増の1,004億円、営業利益は2億円増やして19億円となり、増収増益となった。ウエルシアホールディングスなどのヘルス&ウエルネス事業は、営業収益が6.1%増の3,179億円と堅調な伸びとなったが、営業利益は前年同期より18億円減の53億円となった。

 なお、2025年2月期の連結業績については、営業収益で4.7%増の10兆円、営業利益で7.6%増の2,700億円、経常利益で9.5%増の2,600億円を計画。10兆円達成と増益を目標にした。

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