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セブン&アイHD、第1四半期は増収も営業・経常2ケタ減益

セブン&アイ・ホールディングス(左)とイトーヨーカドーの看板
〔写真説明〕セブン&アイ・ホールディングス(左)とイトーヨーカドーの看板(時事通信社)

 セブン&アイ・ホールディングス(東京都)が7月11日に発表した2025年2月期第1四半期決算(連結2024年3月1日~5月31日)は、営業収益が前年同期比3.2%増の2兆7,347億円、営業利益が27.6%減の593億円、経常利益は25.4%減の550億円と、20%超の減益となった。

 セグメント別営業収益は、国内CVS事業が1.8%減の2,249億円、海外CVS事業が6.8%増の2兆294億円、スーパーストア事業が0.3%減の3,592億円。セグメント別営業利益では、営業収益で74.2%を占める海外CVS事業が78.7%減の44億円と振るわず、国内CVS事業は4.4%減の612億円、スーパーストア事業は35.1%減の21億円と、いずれも前年同期を下回った。

 加盟店を含めたグループ全体売上は3.0%増の4兆2,885億円。国内CVS事業については、加盟店を含めたチェーン全体売上は0.2%増の1兆3,270億円となった。

 国内CVS事業は、人口減少、少子高齢化の進行、物価上昇と実質賃金の低下、消費の二極化など外部環境が変化するなか、顧客の消費行動変化に対応すべく、基本商品の磨き込みをベースに、「マーケットニーズに対応した品揃えの拡充」、「お客様への新たな買物体験の提供」など、客層の拡大と来店頻度の向上に向けた取り組みを進めた。

 デリバリーサービス「7NOW」については、全国展開に向けた体制構築の取り組みを強化。「7NOWアプリ」の認知度向上にも注力した。

 また、多様なニーズに対応するため、2月末には新コンセプトの「SIPストア」をオープン。顧客の潜在的なニーズを特定し、確認された商品やサービスを他店でも展開する取り組みを進めている。

 2025年2月期の連結業績については、営業収益で2.0%減の11兆2,460億円、営業利益で2.0%増の5,540億円、経常利益で1.0%減の5,020億円を予想した。