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クスリのアオキHD、本決算は2ケタの増収・営業増益

クスリのアオキ

 クスリのアオキホールディングス(石川県)が7月4日に発表した2024年5月期決算(連結2023年5月21日~2024年5月20日)は、売上高が前期比15.3%増の4,368億円、営業利益は21.4%増の185億円、経常利益は5.1%増の201億円、当期純利益は0.2%減の123億円で着地した。

 連結会計年度は、進行中の中期経営計画の目標である2026年5月期売上高5,000億円達成を目指し、かかりつけ薬局として調剤薬局併設率の向上を図るとともに、既存店の改装を中心に生鮮食品などの品揃えを強化。顧客に利便性を提供できる「フード&ドラッグ」業態の実現に向けて尽力した。

 店舗の新設については、ドラッグストア45店舗を出店してドミナント化を進めたほか、ドラッグストア併設調剤薬局は70薬局を新たに開設。また、M&Aによってスーパーマーケット10店舗を取得し、年度末のグループ店舗数は、ドラッグストア936店舗(うち調剤薬局併設594店舗)、調剤専門薬局6店舗、スーパーマーケット11店舗の合計953店舗とした。

 商品部門別売上高はすべての部門が前期を上回り、ヘルス(医薬品、健康食品など)421億4,000万円(2.7%増)、ビューティ(カウンセリング化粧品、フェイスケア商品など)561億8,700万円(8.7%増)、ライフ(家庭用品など)809億7,700万円(10.1%増)、フード(食品、飲料など)2,114億100万円(24.5%増)、調剤(薬局での処方医療用医薬品)461億6.800万円(7.7%増)。

 売上総利益は前期比11.3%増の1,180億9,000万円で、売上総利益率は1.0ポイント下げて27.0%としたが、販管費(9.6%増の995億2,100万円)の売上高比が前期の約24%から22.8%に改善したことから、営業利益を厚くした。

  2025年5月期の連結業績については、売上高で11.0%増の4,850億円、営業利益で35.2%増の251億円、経常利益で27.4%増の256億円を見込んでいる。