キングフィッシャー、Scope 3排出削減に向けたサプライヤーとの目標を発表

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キングフィッシャー・グループ
Scope 3排出削減に向けたサプライヤーとの共通目標を発表した

 キングフィッシャー(イギリス)は6月12日、Scope 3排出削減に向けたサプライヤーとの共通目標を発表した。

 Scope 3とは、自社活動以外のサプライチェーン全体で発生する温室効果ガスの排出を指し、製品を製造、配送し、使用、廃棄に至るまでの一連のプロセスが含まれる。同社のScope 3排出量の90%以上は製品に関連している。

 キングフィッシャーとサプライヤーは、Scope 3排出に対する影響の規模に応じて以下の3つの目標に取り組む。

  • 100社のサプライヤーには、2028年までに国連の関係機関などがガイドラインとして提供するSBTi(Science Based Targets initiative)に準拠したロードマップと脱炭素化目標を策定
  • 450社には、2030年までにSBTiに準拠したロードマップと脱炭素化目標を策定
  • その他のサプライヤーには、2030年までに気候変動削減計画を策定

 キングフィッシャーは、サプライヤーの目標達成を支援するため、研修や専門知識の共有を行う計画だ。グループ売上の約45%は独自ブランドからであり、Scope 3の課題に取り組む上で有利な立場にある。

 キングフィッシャーのCEO、ティエリー・ガルニエは、ローマでのGlobal DIYサミットでこの目標を発表した。

 キングフィッシャーは2017/18年基準に対し2025年までに1ポンドあたり40%のScope 3排出削減目標を達成し、2023/24年には41.6%の削減を達成した。現在、Scope 3のネットゼロ目標と関連するKPIを最終調整中である。

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