マツキヨココカラ 3月期決算は2ケタの増益
5月10日にマツキヨココカラ&カンパニー(東京都)が発表した2024年3月期決算(連結2023年4月1日~2024年3月31日)は、売上高が前期比7.5%増の1兆225億円、営業利益が21.6%増の757億円、経常利益が20.7%増の804億円、当期利益で29.1%増の523億円を達成した。
2023年度は、①利便性の追求-お客様との繋がりの深化、②独自性の追求-体験やサービス提供の新化、③専門性の追求-トータルケアの進化、④グローバル事業のさらなる拡大、の4つの重点戦略を実行することで、収益改善の取り組みを進めた。
商品別の業績では、美と健康のカテゴリー(医薬品8.2%増、化粧品11.3%増)が大きく増加し、戦略を着実に推進することで、売上総利益率の高い新型コロナ関連商品の反動減を最小限にとどめた。また、経営統合のシナジーに加え、適切な経費コントロールによって営業利益率は前期に比べて0.9ポイント改善し、7.4%にまで高めた。
セグメント業績については、マツモトキヨシグループ事業は大幅増収2ケタ増益、ココカラファイングループは増収2ケタ増益となり、ココカラファイングループでは、ロイヤルカスタマーの醸成を図って、さらなる収益改善を進めている。
マツモトキヨシグループ事業の売上高は10.6%増の6,331億円、セグメント利益は23.8%増の517億円。一方、ココカラファイングループ事業の売上高は2.9%増の3,868億円、セグメント利益で12.7%増の217億円を達成した。
2025年3月期の連結業績については、売上高で2.7%増の1兆500億円、営業利益で2.4%増の775億円、経常利益で1.2%増の815億円を予想している。