2月9日にマミーマート(埼玉県)が発表した2024年9月期第1四半期決算(連結2023年10月1日~12月31日)は、営業収益が前年同期比11.8%増の400億5,700万円、営業利益は大幅増となる44.3%増の21億3,200万円となった。
スーパーマーケット事業については、売上高・セグメント利益ともに過去最高を更新。売上高で12.1%増の393億5,800万円、セグメント利益で44.9%増の21億1,700万円を達成した。
新しい店舗フォーマットとして転換を進めている「生鮮市場TOP!」と「マミープラス」では、こだわりの商品・価格還元策が顧客に好評で、販売数値が大きく伸長。既存の「マミーマート」店舗も、品揃え・レイアウトの大幅な見直しを行い、日配・グロサリー商品の価格強化をPB商品中心に展開することで、来店動機の向上につなげた。
利益面では、ローコストオペレーション運営に基づき、AI自動発注、LSP(Labor Scheduling Program)などデジタル関連への投資や、第二物流センター、自社製造工場の彩裕フーズ第二工場の本格稼働で、「ムリ・ムダ・ムラ」を減らした生産性を高める取り組みが奏功し、販管費が適正に推移した。
第1四半期連結期間の売上高総利益は9.9%増の92億9,400万円、営業総利益は9.2%増の98億8,800万円。いずれの総利益も売上比率で若干ポイントを落としたが、販管費が2.3%増に抑えられ、売上比で1.8ポイント改善したことが、大幅な営業増収につながった。
「生鮮市場TOP!」と「マミープラス」への改装と新規出店を進め、2024年9月期までには過去最多となる8店舗の改装を実施し、「生鮮市場TOP!」のフラッグシップ店舗の新規出店を予定していることから、通期の連結業績予想を、営業収益で6.0%増の1,538億円、営業利益で13.7%減の50億9,000万円、経常利益で12.3%減の56億円の増収減益とした。