1月30日に発表した綿半ホールディングス(長野県)の2024年3月期第3四半期決算(連結2023年4月1日~12月31日)は、売上高が前年同期比4.4%減の961億4,400万円、営業利益は3.5%増の21億8,000万円となり、減収増益となった。
スーパーセンター、ホームセンター、食品スーパー、ドラッグストア、インターネット通販など多様な業態を展開する小売事業の売上高は1.5%増の601億5,300万円、セグメント利益は13.0%増の11億300万円を達成。第3四半期累計期間は、重点施策である「店舗改装・新業態の開発を継続して推進」、「流通網の拡大」、「オリジナル商品の開発・SPA化の加速」に取り組んだ。
昨年6月には、人とペットのための総合ドラッグストア「ウェルネスライフガーデン」を新たにオープンし、調剤薬局の「わたぴー薬局」についても積極的に導入を拡大。世界各地から食料品を直接仕入れるなど、新たな仕入先の開拓にも注力した。また、漁船で獲れた魚を丸ごと買い付ける「一船買い」の取り組みも引き続き実施し、鮮度の高い魚介類を低価格で提供することに努めた。食品や日用品、ペット用品などについては、オリジナル商品の開発に尽力。原材料価格高騰が続くなか、生活応援策として600商品の値下げも行った。
3月期の連結業績予想は、売上高が2.8%増の1,380億円、営業利益は13.4%増の27億円、経常利益で2.0%増の31億円とした。