カワチ薬品(栃木県)が1月25日に発表した2024年3月期第3四半期決算(連結2023年3月16日~12月15日)は、売上高が前年同期比1.6%増の2,158億円、営業利益は5.1%増の60億円となった。
第3四半期連結累計期間は、新規出店と専門性強化策として調剤薬局併設を進め、段階的な値上げが続くなかで優位性を保つため、物流を活かした一括仕入れを行い、販売価格の見直しと対応、販売促進に努めた。
新規出店は、茨城県3店舗、千葉県2店舗、岩手県・宮城県・山形県・福島県・山梨県にそれぞれ1店舗、計10店舗をオープン。調剤薬局については、新店と既存店合わせて7店舗に併設した。
一方、物流センターの稼働に伴い、作業効率向上に取り組むことで人件費の抑制に努めたほか、暖冬による電力使用量の減少に加え、激変緩和措置の延長などもあって、水道光熱費が抑えられたことなどから、販管費は計画を下回った。
売上総利益は2.4%増の494億円。売上総利益率は0.18ポイント改善して22.88%となった。また、販管費は2.0%増の433億円となったが、売上高比でほぼ横ばいを維持した。
通期の連結業績予想については、売上高が1.6%増の2,865億円、営業利益は5.9%増の70億円、経常利益で4.3%増の80億円とした。