1月23日にコメリ(新潟県)が発表した2024年3月期第3四半期決算(連結2023年4月1日~12月31日)は、営業収益が前年同期比2.3%減の2,900億円、営業利益は17.0%減の201億円と落ち込んだ。
第3四半期連結累計期間は、春先から続いた天候不順の影響により、園芸植物関連・ガーデニング・家庭菜園資材や単管パイプ・合板などの資材の販売が、主力フォーマットであるハード&グリーンを中心に低迷。また、7月以降の夏の記録的な暑さや残暑で、エアコン・夏物作業衣料などの季節商品の販売は堅調だったものの、園芸用品や屋外作業に関連する商品の販売が低調に推移した。
重点施策としたPB商品の開発については、商品力強化に努め、売上高構成比率を前年同期比で1.3%アップ。48.1%まで高めている。
核カテゴリーと位置付けている園芸農業・建築資材の販売が苦戦したことに加え、原材料価格の高止まりや円安の長期化、仕入価格の上昇の影響を受け、売上総利益率は前年同期の32.5%から31.6%に0.9ポイントダウン。販管費は営業収益比で26.6%から27.1%に0.5ポイントアップしたことも、2ケタの営業減益につながった。
なお、通期の連結業績については、営業収益が横ばいの3,795億円、営業利益で16.3%減の218億円と予想した。