食品値上げ、23年は2万品目突破の可能性 8月にも
帝国データバンクが行っている食品メーカー主要195社の価格改定動向調査によると、2023年の食品値上げは8月にも2万品目を超えそうだ。4月には1万5000品目を突破する見込みで、値上げの動きが早期に収束する気配は全く見られない。
2月28日正午時点で明らかになっている値上げ品目数を、帝国データバンクがまとめた。
3月の値上げは加工食品を中心に3442品目となり、前月(5528品目)からは減ったものの、前年同月(1760品目)との比較では約2倍に達した。4月には4892品目の値上げが予定されている。
足元では、1回で大幅な値上げを行うのではなく、コストアップの長期化を見越して、複数回にわたる小幅な値上げを実施する動きが出ている。これが値上げ品目数を押し上げる要因になっている。
4月はチルド麺や缶詰、ウインナー製品の値上げラッシュのほか、牛乳やバター、ヨーグルトなど乳製品の一斉値上げが行われる。
今後は、4月に控える輸入小麦の価格改定に加え、すでにマヨネーズなどの価格に影響を及ぼしている鶏卵の供給動向が注目される。