セブン&アイ・ホールディングス(HD)が発表した2019年2月期第3四半期累計(18年3~11月期)の連結業績は、営業収益が前年同期比13.2%増の5兆723億円、営業利益が2.9%増の3042億円、純利益が4.7%増の1562億円だった。
米セブン-イレブン・インクが18年1月に米スノコから約1100店舗を取得した効果で、海外コンビニエンスストア事業は営業収益が44.1%増の2122億円と大幅に増加、営業利益は7.4増の686億円となった。ただ、為替レートの円高が進んだ影響で、連結ベースでの営業収益は430億円、営業利益は13億円押し下げられた。
国内コンビニ事業は、セブン-イレブン・ジャパンが加盟店からのロイヤルティ収入のチャージ率を1%減額したことが響き、営業利益は1.1%減の1864億円だった。スーパーストア事業は、イトーヨーカ堂で粗利益率の改善や販管費の削減が進み、赤字幅が縮小したことで、営業利益は8.9%増の98億円となった。
百貨店事業は、西武船橋店と西武小田原店の閉鎖に加えて、そごう神戸店と西武高槻店を譲渡した影響で営業収益が11.0%減の4264億円、既存店売上高が振るわず営業損益は3億円の赤字(前年同期は2億円の黒字)だった。カタログ通販のニッセンHDが子会社シャディの売却など構造改革を進めた効果で営業損益が3億円の黒字に転換(前年同期は27億円の赤字)したことで、専門店事業の営業利益は約7.7倍の53億円となった。
19年2月期通期の連結業績は従来予想通り、営業収益が前期比10.7%増の6兆6830億円、営業利益が6.0%増の4150億円、純利益は15.9%増の2100億円を見込む。